「ここで働きたい?」が止まらない私の話

体験談

接客が好きな私は、レストランや百貨店、ドラッグストアやテーマパーク…どこへ行ってもつい「ここで働きたいかどうか」を考えてしまう。

例えばスーパーのレジ。

これは私が“いつかやってみたい憧れの仕事”のひとつ!夫や友達にも公言しているくらい。

超手際がよくて気さくな店員さんに出会うと、めちゃくちゃラッキー!!って嬉しくなって、「いつか私もああなりたいな」と思ってしまう。

でも……寒がりの私が耐えられるのかが最大の悩み。笑

アパレル関係は、私が自分のセンスに全く自信がないので、働きたいとは思わない。

※平日にお客さんがほとんど来なさそうなお店は、センス以前に「ヒマそうで働きたくない」が勝つ。

よく行くカフェは、雰囲気も料理も大好き。

だけど店員さんが男女問わずおしとやかな声で話すので、「声が通る私には合わないな〜」と思う。

私たち夫婦が大好きな、めちゃくちゃ人気の定食屋さんはいつも忙しそうで楽しそう!

年配の方から若い子まで勢ぞろいしていて、働いてる姿を見るだけでワクワクする。

(でも毎日通うには微妙に遠い…惜しい)

スタバの店員さんも元気で好き!

ただ、あのメニュー量を覚えられる気が全くしない。

脳みそがNGを出す。笑

ファミレスや食べ放題系は、私の働きたいアンテナが動かない。

もうフルパワーで働く体力がないことを、身体がちゃんと理解している気がする。

雑貨屋さんを見るのは好きだけど、働く想像をしたことはない。

アクセサリーしか見ないので、興味のない雑貨を扱う仕事は向いていないのだと思う。

本は大好きだから、本屋さんは気になる。

でもずっと静かな図書館は多分無理。

それに本って重いし、重労働な気もする。

ゲームに関心がないのでゲームセンターは候補に入らず、動物が苦手なのでペットショップも同じ。

よく行くコスメショップは、いつ行っても店員さん同士が仲良くなさそうなので惹かれない。

マックは、もうリスペクトしかない!

20代だったら挑戦していたかもしれないけれど、今からあの動きは…と考えるとちょっと尻込みする。

100円ショップは、なんとなく無機質で私には合わない気がする。

無印良品は好きだけれど、店員さんたちのナチュラルさを見ていると、「私は不似合いだな〜」と毎回思う。

そしてガソリンスタンドでバイトしていた経験から、屋外の仕事は候補から外れる。

暑いときは暑い、寒いときは寒い。

体が素直に「無理」と言ってくる。

遊園地や交通誘導も同じ。

そして、マスクが必須な仕事は、それだけで候補から外れる。

こうやって書き出してみると、私は“接客が好き”と言いながらも、向き・不向きを無意識にものすごく判断している。

私の好きと真逆のもの、得意ではないものは自然と除外されていく。

この“取捨選択”が案外できていない人もいる気がする。

(「どう考えても接客業向いてないしょう」という人、本当にいる。)

マックだって、私が働きたいのはキッチンではなく、お客さんと関わるフロア側。

スーパーも“スーパー”ではなく、“レジ”で働きたい。

振り返れば、私が仕事を好きでいられたのは、この無意識のセンサーがずっと働いていたからだと思う。

パチンコ屋さんに憧れていた時期もあったけど、動かなかったのは多分このセンサーが「違うよ」と教えてくれていたんだと思う。

だから、もし今仕事探しをしている人がいたら、

「募集しているから」

「近いから」

「給料がいいから」

「友達に誘われたから」

よりも、

「このお店の雰囲気が好き」

「この店員さんたちが好き」

「ここ、気になってた!」

みたいな、“心が動く理由”で選んでほしいな。

もちろん、

「通勤時間を短くして趣味の時間に使いたい!」

というワクワクがあるなら「近いから」で選ぶのは最高だし、友達と一緒に働けるのが幸せなら、それも正解。

「やりたくない」を排除するのは本当に大事。

やりたくないことを楽しくはできない。

人生は長いようで短い。

身体が元気に動ける時間はもっと短い。

大切な人と過ごせる時間も限られている。

だからこそ、自分の人生は“楽しい”で埋め尽くそう。

仕事の時間は1日の中でも圧倒的に長い。

だったら仕事も楽しいほうがいい。

仕事は自分で選べる。

だって自分の人生なんだから。

ただ。私も40代。

今の仕事を辞める勇気がない気持ちもわかる。

だったらまず、今の仕事の中に小さな“楽しい”を作ってみるのもありだと思う。

私のデスクの小物は全部ピンクだし、タンブラーもお気に入り。

書きやすいボールペンに出会ったら、それだけでテンション爆上がり。笑

会社で飲むコーヒーも好き。

「今日はどのタイミングで飲もうかな〜」って考えるのも楽しいし、美味しく入れられたら最高。

そんな小さなごきげんが、毎日を変えていくと思う。

タイトルとURLをコピーしました