「自由そう」で決めた前職、ガソリンスタンド編はこちら
~社会人編③~
「いつまでもフリーターでいるのはどうなんだろう…」
そんなことをふと思い、実家で折込チラシの求人欄をチェックしていた私。(当時はまだ“ネットで探す”が当たり前ではなかった)
そこで見つけたのが、いつも街中で見かけていたロゴの会社。何をしている会社かは分からなかったけれど、家から近くて、建物は引っ越したばかりでピカピカ!
これはチャンスかも、と思って即応募。 見事合格!
(ちなみに今回もメールのやり取りは幼なじみのパソコンで。ありがたや)
ただ。
ここでのポイントは「正社員」ではなく「契約社員」だったということ。
その違いをこのときは深く考えていなかった私は、後々、それを痛感することになる。
驚いたのは、入社理由。
入社書類を提出した日、担当者に言われた衝撃のひと言。
「字がきれいだったから、採用したのよ」
…書道を小学1年から高校3年まで続けてきて本当に良かった!
パソコンが無くて手書きしか選択肢がなかったあの頃の自分、ナイス!
そして入社してみると、快適な職場。
職場がきれいで開放的なのはもちろん、室内は快適温度だし(ガソリンスタンドとのギャップ!)、職場の人たちは優しくて、スイーツの差し入れも豊富…♡
しかも、なんと!会社は自販機の会社で、カップ式のコーヒー・ココア・炭酸系は飲み放題。
天国かと思った。笑
ただし、問題がひとつ。
めちゃくちゃ、ヒマだった。
事務職は3人だけ。ベテランの先輩が2人いれば、仕事はすべて回ってしまう。
私の前任者は産休で辞めたらしいけれど、「そもそもこのポジション、必要?」と思ってしまうほど。
差し入れ食べてお腹いっぱいになって、ウトウト…の毎日。
たまに鳴るクレーム電話が、人と話せる貴重な時間。笑
みんな良い人だったし、雰囲気はよかったけれど、やりがいは正直ゼロだった。
そんな私の“OL生活”は、突然の終わりを迎える。
きっかけは、リーマンショック。
世界のニュースだと思っていた出来事が、自分に直撃。
「契約社員と正社員って、こんなに扱いが違うのか」と衝撃を受けた。
契約社員は更新なしで一斉終了。私も、あっけなく職を失った。