いろんな人がいた。
そして、その一人ひとりにちゃんと自分が向き合っていたなあ、と思う。
◆早口すぎて、指示が聞き取れない上司
「〇△※◇しておいて!」と、1.5倍速で話してくる上司。
聞き取れなくて「すみません、もう一度お願いします」と聞き返すと、すごーくイヤな顔をされて、大きなため息。
そして「もういい」と突き放される。
昔の私は【上司だし】【仕事だから】と、必死に聞き返していたけれど、あるとき切り替えた。
「もういい」と言われたら、「わかりました〜」とそのまま受け取る。
そのあと困るのは上司のほうで、結果的に他の人に頼んだり、ゆっくり話してくれるようになった。
こっちが無理してがんばらなくても、なんとかなることもある。ナイス自分。
◆電話で「うんうん」相槌を打つ、丁寧な先輩
めちゃくちゃ優しくて丁寧な先輩。
でも電話での相槌が「うんうん」。
取引先との会話でも「うんうん」。それがどうにも気になってしまって、プチストレス。
もちろん、気にならない人もいるんだろうけど、私はどうしても耳がそっちに向いてしまう。
一度、お客さまから「『うんうん』は変でしょ」と注意されていたのを見たことがあって、 その先輩は、何が変なのか分からずにぽかんとしていたのが印象的だった。
ただ、やっぱり私の感覚は間違っていなかったよな、とわかって、少しすっきりした。
◆忙しいアピールがすごい上司(実際忙しい)
忙しいのはわかる。でも、毎回「俺こんなに忙しいんだよ〜!」アピールがすごくて疲れる。
あるとき、「他の人にお願いできることもあるのでは?」とやんわり言ってみた。
そしたら「他の人は信用できない。ミスされるくらいなら自分でやる」と怒り口調で返された。
その「信用できない」の一言に、カチン。
私も我慢が限界だったのか、「普段思っていたこと」をまとめて伝えた。
それからも相変わらず忙しいアピールは続いているけれど、私は「言ってやった」スッキリ感があって、そんなに気にならなくなった。
◆「先輩だから我慢して」と、後輩の希望ばかり通す店長
これはもう、当時は本当に腹が立っていた。
私と後輩はどちらもフルタイム勤務で、基本的にどちらも土日は休めない。
でも、希望休がかぶると、なぜかいつも後輩優先。
理由は「あなたは先輩だから我慢して」。
週末に友達と飲みに行きたい金曜日の夜。
その希望が通らないのが続いて、くやしくて泣いたこともあった。
強引に休みをもらったこともあった。
今振り返れば、「なんで私だけ…」って意地になっていた部分もあったのかもしれない。
こうやって振り返って思うことは、時間って、すごい。
あんなに怒ったり、悔しかったことも、ちゃんと風化していく。
「もうどうでもいいかも」って思えるようになる日がくる。