今の仕事を探すきっかけは、一生独身だと思ったから→事務員編①はこちら
話しかけにくい上司を克服した話→事務員編②はこちら
仕事が好きな私。
だた、「今の会社を辞めたいと思ったことがあるか」と聞かれたら、答えはNO。
育休明けの私は、本気で毎日辞めることを考えていた。
理由は。
子育てとの両立の難しさではない。
大好きで、自分に一番合っていると思っていた仕事が、他の人に引き継がれていたから。
しかも復帰したらまた自分に戻ってくると、疑いもしなかった。
私はその業務が大好きで、誇りも自信もあった。
社内でも社外でも「私はこの仕事が大好き」と宣言するくらい。
(入社してすぐの頃、社長と課長にしか聞く相手がいなかった、あの仕事)
産休に入る数か月前、その仕事を数か月前に入った人に教えることになった。
正直、その頃の毎日を思い出すのも嫌なくらい。笑
そして出産から4か月後、育休から復帰。
最初に言われたのは──
「その人の業務がなくなってしまうから、あなたはその人をサポートしながら別の業務にあたる」ということだった。
心臓が速くなった。
目の前が真っ暗、頭が真っ白。
新しい業務はまだ決まっていなかったので、「何かやることありますか〜♪」と明るく見せながら、色々な雑用を引き受けた。
(明るくしていないといつでも泣けそうだった)
私から引き継いだ人があれこれ聞いてくるたび、心から憎々しく思っていた。
(最悪な感情だけど仕方ない)
「私のほうが好きなのに、できるのに(←当たり前)、なんで私じゃないの」って。
もちろん、その人が悪いわけじゃないことはわかっていた。
どこにぶつけたらいいかわからないイライラが苦しかった。
だったらもっと長く育休を取ればよかった。
もっと子どもと一緒にいればよかった。
あの仕事に戻れないなら、辞めてもいいかもしれない──。
気づけばいつもそのことを考えていた。
仕事中は涙をこらえるのに必死で、帰ってからたくさん泣いた。
でも夫の前では弱音を吐かなかった。
「仕事が好きな私」を貫きたかったから。(謎の意地)
そんな日々が、数か月続いた。
(本当に苦悩の日々だったので、正直ところどころ記憶が曖昧)